商品詳細
商品番号:10040603  
ドメーヌ デ ボワ ルカ トゥーレーヌ カベルネ フラン “キュヴェ ミド”
Domaine des Bois Lucas Touraine Cabernet Franc "Cuvee Mido"
赤ワイン 2007 750ml 価格(税込)\3,750
ロワール河流域地方
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右も左も判らないまま2002年に始めたワイナリーもお陰様で8年目を迎えました。何だかんだこんなに経ってしまった、というのが実際の感想です。立ち上げ当時から色んな事が変わりました。2002年〜2007年迄は農法はビオディナミを実践しました。この方法が正しいのかどうか、実際に自分の手で実践してみたかったのです。何かと神がかった印象がありますが、本当はいたってシンプルです。基本は無農薬、これは当然と言っても過言ではありません。やはり化学肥料で育てたぶどうはブルジョワ育ち、逞しく育てるのは無農薬が一番なのです。それに月の満ち干の大きな力を利用するだけ。こんなに大きなパワー、それもただですよ。

しかし2008年からは実は時間の関係と他の諸事情からディナミゼを止めました。ですから2008年からは無農薬農法となります。ビオディナミを正式に行っていたのは、この2007年のヴィンテージが最後になります。

2007年ははっきり言ってとても難しい年で、決して良いミレジムではありませんでした。その分心を込めて造りました。

ワイン造りはすればする程解らなくなります。そして毎年毎年違い、決して同じヴィンテージはありません。それは知っていましたが、実際に自分がやってみて実感しました。本当に同じ、という事はないのです。だから毎年味わいが変わるのは当然なのかもしれません。天候、自然環境が毎年変わり、かつ造っている本人も毎年1年ずつ経験を重ねるので違います。だからどう考えても同じ状況下のワインは存在しません。温暖化も若干関係するかもしれませんね。今年の2009年は2002年当時とは考えられない位、環境が変わっております。10年もしないで感じるのですから、何十年も醸造をなさっていらっしゃる大先輩はもっと実感なさっている事でしょう。

昔と大きく違う事は、昔はフランスで可能なサロンは参加しておりました。ここ1〜2年はサロンの参加を辞めました。私の時間、スケジュールの関係です。なのでフランスではうちが辞めたという噂が流れておりますが、そんな事決してありません。そういう事ではいけないので、来年はもう少し時間を作って、ヨーロッパのサロンにまた出展しようと思っております。

このドメーヌの名前の由来となった畑「Les Bois Lucas」0.79haには1975年に植えられたカベルネ フランが植わっております。残念ながら一番人気のあるこの赤ワインは一番少ない生産量。御存知この品種は晩熟型ですので、毎年最後の収穫となるのです.去年はVdTでしたが、2007年はお蔭さまでAOCを取得できました(ホッ!)

2006年のCabernet Francは個人的理由により‘Mido’と名付けました。そのラベルがとても人気だったので、2007年はテーブルワインではありませんが、同じデザインのラベルにしました。とても女性的なラベルで個人的にも気に入っております。2007年はやっと100%カルボニックが成功しました。Gamayをカルボニック方法で醸造するのはそんなに難しくありません。それは葡萄の房の状態の関係です。細長く、茎も太く、粒の小さいCabernet Francはカルボニック方法にしても、途中で必ず足踏みを始めないとならなくなり、最後まで漬け込む事は難しいのです。暖かかった2003年は実は成功しましたが、水害で流れてしまい、世の中にリリースしない幻のワインとなったのです。それから何度も何度も挑戦しました。でも出来なかったのです。そしてこの悪いヴィンテージとなった2007年はカルボニックに成功したのです。やった〜!!!天然アルコール度数は11.73度と他のワインに比べて決して高くありません。色も醸造方法の関係で色調が薄いです。澱引きをしていないので澱がいつもより凄いです。それでもフィルター処理もしない!と決めました。

味わいは今までのうちのCabernet Francとは全く別物で、あえて言うと初期のクリスチャン ショサール氏の赤ワインのような出来栄えです。ジュースに旨みが凝縮していて、変な表現ではやり言葉ですが、薄旨系の赤ワインなのです。私個人的には好きなワインです。非常に綺麗で透明感ある、そして酸味とのバランスの良い赤ワインで、とてもボルドーの品種とは思えません。うちのGamayの方がボルドー的です(笑)でもジュースのポテンシャル的には、実は息の長い熟成可能なこのきめの細かいカベルネ フランならではで、タンニンすらも吸収してしまったという変な表現になりますが、それは飲んで頂けるとご理解して下さると思います。ワインを飲んだ後説明しても決して信じてくれないと思いますが、新樽を使用しております。大きな500Lは私の尊敬するトヌリエの大御所、ブランシャール氏が自ら作った新樽、そして225Lも同氏の新樽、そして1年樽(225L)と2年樽(113L)です。彼の樽は全てロワールの樹で作られております。カベルネ フランを新樽で熟成というとボルドースタイルを思い浮かべる方が多いと思います。でもワインはとっても不思議な飲み物で出来上がったワインは何ととっても葡萄本来の香りがするフローラルなワインです。私は自分の赤ワインの中でこのフランが大好きです。そして今回こういう出来栄えになってとても満足です。でも飲み方が難しいのです。必ず瓶を立て、かなりの澱を残し上の部分だけ召し上がって下さい。1杯目と2杯目では味わい、色も違います。それだけ素朴な原始的なワインで、これだけ手をかけられる時代に、これだけ素朴に作るのは逆に難しいです。これは私の勉強の為に作りました。ご興味にあられる方、厳しいご意見が来るのを覚悟しております。是非試されて下さい。今までのCFと同じと思って召しあがらないで下さいね。2007年は難しい年だったというご理解もお願い致します。
(新井順子女史レポートより)
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