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清澄白河フジマル醸造所/Tabletopデラウェア2020
今年の新酒は、山形の若手栽培ユニットの方々から譲り受けたぶどうで造りました。後継ぎがおらず、手入れをする人がいなくなってしまった畑を借り受けて、ぶどうを栽培している「ぶどうと活きる」の皆さん。「地元名産のぶどうを守っていくため、高齢で継続できなくなった農家さんの畑をサポート、共に守っていく活動をしています。また兼業農家という新たな農業スタイルの構築を目標に取り組んでいます」(Facebookページより)
真摯な姿勢は、届いたぶどうからビシビシと伝わってきました。青デラは、通常より早く収穫する若い果物ですが、既に甘くていい香り、尖らずたっぷりとした酸が魅力的でした。その約2週間後に届いた完熟デラは、甘い香りにとろりとコクのある味わい。いずれも、きちんと手をかけて栽培、収穫されたことを感じさせてくれました。
ワイナリーでは、それぞれ房のままぎゅっと搾り、そのまま適温において自然に発酵させてから、味と香りのバランスがいいところを狙ってブレンド、瓶詰しました。
例年、比較的すっきり爽やか路線のテーブルトップデラウェアですが、今年はアタックからやや肉厚、香りは洋梨や若いバナナのような穏やかで上品な雰囲気です。リリース直後の今は、少し苦みのあるお野菜や、根菜、火を通した魚介や白身のお肉との相性が面白そうです。
山形で代々受け継がれ、今また若者たちによって新たに育まれるぶどう栽培。土地や人に思いを馳せつつ、気取らずに、普段のお食事や、いつもの仲間とのひと時に楽しみを添えるワインになれれば幸いです。
価格 : 2,310円(税込) |
750ml | 白 | デラウェア |
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日本・東京